ルサチマ

地獄のルサチマのレビュー・感想・評価

地獄(1979年製作の映画)
4.7
神代と特撮の組み合わせというと、『恐怖劇場アンバランス』を思い出すが(実際こちらにも砂丘が事実上クライマックスに設定され、間接的にではあれど死者との応接を成す場となる)、こちらはよりケレン味を帯びており、しかしそれが寧ろ演劇の合流が豊かになされ、映画の魅力を活気づけたものとなっている。小津亡き以降の日本映画で最もブレヒト的作劇を商業の経済性の中で成し遂げた傑作ではないかと思う。
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