Jeffrey

にがい米のJeffreyのレビュー・感想・評価

にがい米(1948年製作の映画)
4.0
「にがい米」‬
既にDVD化はされたが、BD化までされるとは…復刻シネマライブラリーやるな。サンティス監督が描くネオレアリズモの大傑作「にがい米」届く。マジに嬉しい。はい…ぼ、僕はこの映画でグラマーと言う言葉の本当の意味を知りました。59歳と言う若さで亡くなったS.マンガーノがもう超エロく伊映画の傑作。
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‪冒頭、稲作描写。男のクローズアップ。線路を歩く農婦達、銃で脅され、逃走、踊り、真夜中の宴、田植えする女性労働者、強盗、首飾り、水門…本作はサンティス監督が女性季節労働者達と宝石を盗んだ男が警官から逃れるべく労働者達に紛れ込む。そこから一気に展開は変わり行く…。公開さ‬れた40年代は正にイタリア映画に欠かせないネオレアリズモの特徴が本作には多いにある。デシーカやヴィスコンティを始めとする新写実主義の作風は後に影響を与える事になる…本作は題名から想像もしない帰結にびっくりする。終盤はまるで違う映画を観てるかのような振舞い。腋毛を生やしたこの時代の女‬優はエロく聡明だ。砂の女の岸田今日子もそうであった様に。モノクロに映る画の水田地帯と合唱するグラマーな女達、特にマンガーノの美貌に恐れ入る。にしても娯楽性が高く一転二転とするストーリー性と悲劇的なシークエンスと題名と言い、人間心理をも映す傑作だ。劇中には肉感たっぷりの女性が多い。‬
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