katya0718

12人の怒れる男のkatya0718のレビュー・感想・評価

12人の怒れる男(2007年製作の映画)
3.8
夏にロシアに行くので、せめてリスニングだけでも取り戻すため鑑賞。原作は何回も見ていたからあまり気負わずに見れるかなと思ってたけど、内容がずっしり盛りだくさんでびっくり。というか、ロシアで陪審員制度があるなんて思ってなかった。
まず、ロシアには死刑が無いということを始めて知った。原作では無罪か死刑か?だったところが、無罪か、刑を持って少年を救うか?の最後の議論になって、結論を出すのが難しい問題だと思った。無罪にしたところで、少年の面倒を見る勇気がある人がいない、、一人ひとり都合はあろうが、悲しい気持ちになった。原作のスラムの少年は、無罪釈放後にどうなってしまったのだろう、、、
あと、これはもっと勉強してから見ればよかったと思うチェチェン紛争について。ああして現実に孤児になってしまう子供たちがいるのだと思うといたたまれない。その他にも、成功が認められずホームレスになった話、お墓でインチキビジネスをする話、実の息子が自殺しようとした話など、12人のそれぞれの話がオムニバス映画を見ているようで。是非もう一回ロシアで、ロシア人と一緒に鑑賞してみたい。
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