このレビューはネタバレを含みます
12人の陪審員が、叔父殺しの容疑の少年の、罪の有無を議論する。
以前アメリカ版と、三谷幸喜の版と、高校の演劇版を観た事がある。
随分前の記憶なので良く良く覚えてはいないが、今回のロシア版よりすんなりと理解出来たような気がする。
ロシア版、何回か停止と巻き戻しをしながら観た。どうしても理解出来ない台詞が多々あったからだ。結局、巻き戻しをしても理解出来なかった。しかし、作中の人物たちはその台詞の意図を理解して議論を進めていく。これはロシア人の感の良さから来るものなのか?ロシア人は察しが良いのだろうか?それとも僕の察しが悪すぎるのか?
「法ではない。そこに感情が無ければロシア人は動かない」
ロシアに興味が湧いた。
以前ドストエフスキーの「罪と罰」を読もうと志したことがある。しかし上巻の半ば足らずで諦めてしまった。もう一度トライしてみようかしら。
最後の最後、無罪で直ぐにお終いにしないのは恐れ入った。僕は直ぐに席を立ってしまうだろう。
この作品の台詞の意図を全部理解出来るようになってから人生を終えたいな。だからこの作品は円盤で欲しい。
他の版ももう一度観たい。
(2020.8.24)