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クランスマンのmhのレビュー・感想・評価

クランスマン(1974年製作の映画)
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KKKを扱って社会派を匂わせてるけど実際は公開当時に流行していたブラックスプロイテーションのひとつ。
・撮影時に泥酔してるリチャード・バートン(立てないので寝てる)とリー・マーヴィン。
・OJシンプソン演じる狙撃しまくってもお咎めなしの黒人はいくらなんでもありえん。
・後年に行われたレイプシーンの大幅カット。(そのせいで、変に社会派によってしまったのではないかと推測)
・レイプの描写や、セカンドレイプのくだりがえぐくて見てられない。
などなど、ダメな点がいっぱいあるんだけど、
・KKKと共存しているアメリカ南部(アラバマ)の現実。
・半ば公になっているKKKの悪行と、ニュース沙汰にはならないよう配慮しているKKKのみなさん。
・不景気のため安い労働力としての黒人が必要であることと、デモ行進させたくないKKK側との駆け引きがリアル。
・燃える十字架、燃える首縊りの木などビジュアルイメージがショックで鮮烈。
などなど、いい部分もいっぱいある。
つまり、ブラックスプロイテーションの醍醐味にどっぷり浸れるようになっている。
レアな映画には点が甘くなるということもあって、かなり興味深かかった。
面白かった。
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