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レック3 ジェネシスの8bitのレビュー・感想・評価

レック3 ジェネシス(2012年製作の映画)
3.5
披露宴の余興に最適!(゚∀゚)
血まみれ花嫁チェーンソー!

三作目ともなると、さすがにもうPOVは食傷気味だよなあという感じですが、制作側も同じ気持ちだったようで。

プロローグはいつも通りビデオカメラによるPOV映像ですが、惨劇が始まって間もなくカメラが壊されてしまいます。
これは今回はPOVをやらないよという制作側からの宣言でした。
ゾンビものの王道を行くツボを押さえた展開で作品自体は面白かったのですが、シリーズ最大の売りであったPOVを捨てたことは、「REC」というタイトルの意味が全くなくなります。
映像を撮ることだけが「REC(=記録する)」ではないので、ここは今までとは違った意味での「REC」を提示して欲しかったところ。
これはもう同じ世界観を共有した別物として割り切ってしまった方が断然楽しめます。
まず、結婚披露宴という舞台が面白いです。
幸せいっぱいの結婚式やクラブのパーティのような披露宴が一転して血みどろの惨劇と化すギャップ。
人生最良の日が人生最悪の日に変わる絶望。
この惨劇で離ればなれになった新郎と新婦が感染者たちの強襲をかわしながら再会しようとするのが物語の軸となっています。主人公の行動同機が愛というのが極めて感情移入しやすく、切ない結末も含めてひとつのラブストーリーとして楽しめました。

結婚式や披露宴に集まる人々というのはほぼ全員が主人公である新郎新婦の親族や友人といった親しい人ばかり。そんな人たちが変わり果てた姿で自分たちを襲ってくるという絶望感や葛藤こそが本作ならではの面白要素だと思うのですが、その辺があまり深く描かれずあっさりしていてやや拍子抜けかな。
それを差し引いても「今日は私の日よ!」とウェディングドレス姿でチェーンソーを振り回す花嫁の姿は破壊力抜群で面白すぎました。
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