Omizu

リービング・ラスベガスのOmizuのレビュー・感想・評価

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
2.3
【第68回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
ニコラス・ケイジが主演男優賞を受賞した作品。監督は『背徳の囁き』マイク・フィギス、共演は『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』エリザベス・シュー。アカデミー賞では監督賞を含む4部門でノミネートされた。

うーん、映画というよりミュージックビデオみたい。これといった起伏がなく繋ぎも雑だなと感じた。ニコラス・ケイジよりエリザベス・シューの方が頑張っていたような・・・

エリザベス・シュー演じる娼婦がニコラス・ケイジ演じるアル中の脚本家にあんなに依存するという説得力が感じられず。『クレイジー・ハート』や『アリー/スター誕生』の比じゃない失態を繰り返すベンになぜあんな惚れているのか分からない。

後半はもはや誰がどこにいるのか分からずただただ二人の鬱屈した生活を見るだけ。そこにレイプシーンも加わってきて辛いというより不快感の方が強い。あのシーンよく分からなかった。あの男はなんだ?

現代版『失われた週末』をやりたかったのかなーと思わなくもない。『失われた週末』は僕は評価していないのだけど、ニコラス・ケイジが酔っ払いを演じたらそりゃハマるよね。でもハマりすぎてもはや怖い領域にまでいってしまっている。演技と言うより素だろこれは。

相対する娼婦サラを演じたエリザベス・シューは素晴らしい演技。娼婦の悲哀と愛を切なく表現している。

演技はそこそこ評価できるけど映画としては雑だなと思う箇所の方が多かった。主演男優賞とるほどかなこれ。
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