つぶあん

リービング・ラスベガスのつぶあんのネタバレレビュー・内容・結末

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

アル中のベンと娼婦のセーラ、2人の純愛物語という表題。けれど、純愛物語という言葉からイメージするきらめきとは遠い、観終わった後重たさと暗さがのしかかる。

セーラの愛情に共感できないのはまだ自分が子供だからでしょうか。
アル中のベンにウイスキーボトルをプレゼントする発想はなかった。ベンのありのままを受け入れて、どんな末路になろうとも見届ける覚悟があるからこそなのか。
そんな彼女も1度だけお酒をやめてほしいと言う場面が。向き合う現実が辛いなら、自分が一緒にいて支えるから、医者に行ってこれからも一緒にいてほしい。弱っていくベンを見たくない、自分ならそう思う。けれど、断酒の話はそれきりで、最期まで静かに見届けた。今の自分には悲しい共依存に思える。歳を重ねてもう一度観てみたい。純愛だと感じるのか。

これまでニコラスケイジはイケメンでもない、冴えないおじさんだと思っていた(ファンの方すみません)けれど、とっても魅力的な俳優だと確信した。ベンがセーラを天使だと言う、台詞通りうっとりとした目、目線だけで本当に愛してるのが伝わってくる。会話していても夢見心地なアル中の目もまさにそれ。ニコラスケイジすごい。
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