一人旅

マイティ・ジョーの一人旅のレビュー・感想・評価

マイティ・ジョー(1998年製作の映画)
5.0
ロン・アンダーウッド監督作。

1949年に制作された『猿人ジョー・ヤング』を製作元のRKOとディズニーがリメイクした作品で、当時最新のSFXを駆使して巨大ゴリラと彼を守ろうとするヒロインの奮闘が描かれます。主演はハリウッド屈指の実力派として認知される以前、まだ初々しい頃のシャーリーズ・セロンで、相手役の動物学者をビル・パクストンが演じています。

アフリカ奥地のジャングルで人間の女性:ジルと育った巨大なゴリラ:ジョーが、密猟者の手から逃れるため、ジルと共にカリフォルニアの動物保護センターで保護され、センター職員である動物学者のグレッグにも見守られながら新天地で新たな生活を始めるが、やがてジルとジョーと因縁のある密猟者の悪党がジョーを略取しようと罠を仕掛けてきて―という展開で、大まかなお話の流れは49年オリジナル版を踏襲しています。

人間のヒロイン&巨大ゴリラの種族の違いを越えた信頼と絆を軸に、生命を軽んじる身勝手な密猟者との攻防の行方を活写した異種アドベンチャーロマンで、巨大なゴリラがカリフォルニアの都市部で暴走する“キングコング”式のパニックシーンや遊園地での対決&救出クライマックスが圧巻のスペクタクルを実現していますし、特殊メイク界の巨匠:リック・ベイカーによるゴリラの造形&動作はCGでは表現できないリアルな感触となっています。
一人旅

一人旅