KJ

イップ・マン 序章のKJのレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
3.7
完璧なカンフー映画
詠春拳を描いた映画は少ないが、もともとあった詠春拳のイメージは吹き飛んだ

そんなに強いか!?ってくらい強い
ドニー・イェン、やりすぎ
詠春拳の特徴は手技にあり、女性が創始したとされる
葉問派は徹底的に実践派である
気の運用、陰陽の考察などもなく、呼吸法ですら練習にとりいれない
対人練習を重んじて、とにかく無駄を一切省く
それはジークンドーに強く受け継がれている
必要な皮膚感覚も呼吸も身体運用も、正しい訓練の中で自然に培われるものだという思想に基づいている

葉問派はさておいて、手技に重点があり、創始が女性ということはどこかで知っていたので、字面もたおやかだし、どことなく激しいイメージはなかった

イップマンを見てみてビックリ
ただの殺人拳じゃないか!(;´д`)

そんなに殴ることないだろ!ってくらい殴るし、出した拳はことごとくさばかれて触らせもしない
イップマンの相手に同情した
「そいつはダメだから!逃げてー!」と思うが、三下が次々イップマンに喧嘩を売り、ボッコボコに殴られ、あるいはどっか折られる

続編のイップマン(葉問)は、さらに技術を増したドニー・イェンが、欧米人を死ぬほど殴る
殺人拳は鋭さをますばかりだ
KJ

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