蛸

イップ・マン 序章の蛸のレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
4.2
拳法を映画において描く際のキモは、格闘に入る前の「構え」にあると思った。
身体が指し示す動線と呼吸、それに沿ったカメラワークによって映される各々の拳法家の「構え」が凄まじくかっこいい。

当然、格闘シーンも凄まじく高水準なんだけれどもカンフー映画の格闘はかっこいい「構え」の連続とも捉えられると思ったり。
凄まじく華麗なアクションシーンが連続するというだけでもまあ面白いんだけど、ストーリー全体にイップ師匠の高潔さ(弱者のためにしか拳を振るわない)が一本の筋として通っているのが気持ち良い。
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