ヒロ

イップ・マン 序章のヒロのレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
3.5
武を極め美を手にし財を成す、すべてを手に入れた男の余裕たるやもはや仏の佇まい。来るもの拒まず去る者追わず、北斗百裂拳をお見舞いした相手にお前はもう死んでいるとくさい台詞を吐き捨てないイップマンスマイルの格好良さ。そう完璧なのだ。
それが1937年の盧溝橋事件を発端に始まる水無し飯無しの世紀末、仲間を傷つけられ家族が危険に晒されたとき、イップ師匠の怒りの沸点はマックスを突破し片道切符のデスロードを爆進するのであった。そうこの映画の最大の魅力はモブキャラ日本兵の我が我がなデフォルメ演劇芝居にある。
ヒロ

ヒロ