ジョンマルコビッチ総統

イップ・マン 序章のジョンマルコビッチ総統のレビュー・感想・評価

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)
4.1
満を持してドニーさんの主演映画を鑑賞。
カンフー映画もついにここまで来たかという感じで、どっしりと見応えがある。
詠春拳もいいのだが、私の好きな大きめな動きのあまりない武術のため、途中の棒術が嬉しかった。

先にウォンカーウェイのグランドマスターを観ていたので私の中で2人目のイップマン師匠になるが、強くて冷静沈着な人格者なのに奥さんに弱かったりするドニーさんのイップマンもとても魅力的だった。

敵役が日本軍(時代的に仕方ない)池内さんの厳しいキャラは一撃が重く迫力があり良いが、ラストバトル呆気なく終わって少し物足りない。
しかし香港映画で日本人役に日本人を使って、片言でない日本語使っているだけでちゃんとしてるなと思ってしまうなぁ。みんな敵役をちゃんと好演していた。あの部下役の腹立ち具合といったら!

抗日系なので仕方ないところではあるが、なんとなく観ててすまない気持ちになってしまった。
続編は香港が舞台のようなので、今度は気兼ねなく観られそう。

是非観たい。


ちなみにイップマンシリーズの作曲家は、イノセンスなどでも有名な日本の劇伴界の大物・川井憲次。テーマソングめちゃかっこいい!