伊丹十三の遺作となってしまった「マルタイの女」
殺害現場を目撃してしまった女優ビワコ。裁判で証言をさせないようとして、あらゆる手段で迫る宗教団体が恐ろしい。
世の中、ビワコのように強い信念を持っている人ばかりではない。都合の悪い証言をさせまいとして金を積まれる事例はどれぐらい横行しているのだろうか。恐ろしくなってしまう。と、思ってしまった。
今回、日本映画専門チャンネルの企画を機会に、伊丹十三監督の10作品を今年一年かけてゆっくりと振り返った。
謎めいた自殺となっている伊丹十三監督、真相はどうかわからないが、次回作の意欲もあったことから殺害されたのではないかと疑惑が浮上している。
社会のタブーに対して真っ向から深掘りする姿勢に、きっと敵視する団体も多かったと想像する。
真実はどうなんでしょうか。
個人的な伊丹十三監督作品のベストは、やっぱり「マルサの女」と「マルサの女2」でしょうか。「お葬式」と「ミンボーの女」も捨てがたい。