ぺー

アンダーグラウンドのぺーのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
3.9
映画 アンダーグラウンド(1996)フランス.ドイツ.ハンガリー. ユーゴスラビア.ブルガリア/171分
監督 エミール・クストリッツァ
脚本 デュシャン・コヴァチェヴィッチ
   エミール・クストリッツァ
主演 ミキ・マノイロヴィッチ
   ラザル・リストフスキー

通常版。壮大な戦争が喜劇的に描かれている。完全版が314分って長すぎだろ。
第1章は戦争の始まりとして、地下に避難して苦しむ人々を描き、マルコとクロの友情とマルコとナタリアとの恋を描いている。
第2章は戦争が終わったのにも関わらず、富と利益のために地下に避難した住民には戦争が終わったことを告げてなく嘘をついてまで銃器を製造させる始末。嘘の警報機鳴らすのワロス。地上では現代技術が進み、地下では昔の技術が続いている設定は中々面白い。伝記映画撮影のシーンおもろ。チンパンジーのソニが大砲打つまでの下りがクソ長いがな。
閉じ込められてる者、閉じ込めてる者、共犯者になった者、マルコに振り回される人生ろくなもんじゃないね。
クロ達が外に出てからの映画撮影現場潜入シーン良き。
第3章、尊敬する人に裏切られたイヴァンが可哀想だった。コメディチックとは裏腹に長年にも渡り騙され続けた人間の悲痛な生き様が伺えた。ソニが生きててよかった。でもイヴァン......。
総評として、長年にも渡り相手の人生を奪ってきた醜さ、愚かさ、それらが表現されてた。コメディチックではあったものの、かなりギスギスした人間関係が描かれていた。
ラストでみんな仲良く天国に行けて楽しく踊ってハッピーな雰囲気で良かったわ。
【黒猫・白猫】よりも良かった。

生前の頃に愛してた存在が先に逝ってしまった悲しさを、死後の世界で乗り越えて再会して最高にハッピーに物語はこれからだみたいに始まるの理想よな。
ぺー

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