イチロヲ

ゴースト・ハンターズのイチロヲのレビュー・感想・評価

ゴースト・ハンターズ(1986年製作の映画)
4.0
物資運搬のためチャイナタウンを訪れたトラック運転手(カート・ラッセル)が、妖術使いの復活を企む闇組織と対峙する。中国のエキゾチックな雰囲気を題材にしている、アクション・コメディ。

本作の魅力は、一介のトラック野郎でしかない主人公が、仲間の支援がないと何もできない、単なる木偶の坊というところにある。「あいつらワイヤーで空を飛んでいたんだぞ!」などという愚痴の数々が、そのままメタ発言となる面白さ。

肝心の物語内容は、主人公のバディとなる中国人青年の婚約者が、儀式の生贄にされそうになってナンタラカンタラ。シチュエーション移動がとても早く、探索型のシナリオ展開にワクワクさせられる。中国美術を誇大化させたデザインワークも、いちいち面白い。

戦闘シーンに入ると、カンフーと超能力と銃撃が交錯する、荒唐無稽なハチャメチャバトルが展開。「なんだこりゃ!」の連続性を堪能することができる、いわゆる気分爽快デタラメムービー。超マジメにデタラメをやることの有意義性を痛感させられる。
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