きみどり

女相続人のきみどりのレビュー・感想・評価

女相続人(1949年製作の映画)
-
Amazonプライムの良いところは、この手のクラシック作品のラインナップが驚くほど充実しているところ。観たいの探すとだいたい出てくる。

貧乏な色男に騙されるオリヴィア・デ・ハビランドが可哀想。歳とって改めて見直すと、父親や伯母といった周りの大人の罪が大きく感じられる。
最後に彼女が突きつけたNOは尊いな。

ヘンリー・ジェイムズの『ワシントン・スクエア』が原作。この人、生涯未婚だったのに(だからこそ、なのか?)、女性の恋愛と結婚事情についてすごく冷静かつ残酷な真理をついた小説をたくさん書いている。
『あしながおじさん』の作者が「女の子が結婚する前に読むべき作家」としてジェイムズを上げていたが、宜なるかな。
きみどり

きみどり