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ルードヴィヒ/神々の黄昏のabaraのレビュー・感想・評価

ルードヴィヒ/神々の黄昏(1972年製作の映画)
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とにかく長い。

ルートヴィヒがだんだん正気を失って行く様は痛々しかった。

やはりヴィスコンティ。美青年が多かった。

あとでルードヴィヒの建てた城が、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルだったと知り、感動。

スワンの群れに迎えられながらゴンドラに乗って登場するあたり、メルヘンチックで、こだわりの強さを感じる。これは、史実か、演出か?

生まれる時代があと100年違ったら天才だったかも。

とにかく、彼のように芸術に深い造形を示す人たちがいたからこそ、多くの作曲家や画家の作品が今残っているのだから、散財とはいえ、後世に残したものは大きい。

そして、最初に戻るが、この長い長い作品も、彼のこだわりの強さや繊細すぎて狂気ともいえる行動に走る様を表現するには必要だったのだろう。

かなりの時間と費用を要したと思われる作品だけど、それを可能にしたヴィスコンティに脱帽。
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