~絶望の中で輝く父と子の絆、終末世界の旅路~
灰色に染まった世界で、父と子の絆が唯一の光となる。
ヴィゴ・モーテンセン(『ロード・オブ・ザ・リング』)が見せる父親像は、無言の中に深い愛情と苦悩が滲み出ている。
息子役のコディ・スミット=マクフィーとの掛け合いは、言葉以上の感情を伝えてくれる。絶望的な状況下でも人間性を失わない姿勢が心に響き、観る者の胸を強く打つ。
美しいとは言えない風景だが、その中で見つける小さな希望が一層輝く。
静かながらも深い余韻を残す作品で、観賞後には自分自身の生き方を見つめ直すかもしれない。