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ハムレットのchaooonのレビュー・感想・評価

ハムレット(1990年製作の映画)
3.6
シェイクスピアの四大悲劇の一つ🎭
ということや、かの有名な「To be, or not to be 生きるべきか、死ぬべきか」の台詞があることくらいしか認識してなかった今作。
ベネ様のNTL版観劇前に予習で鑑賞♬

デンマークの王子ハムレットが、謀殺された父王の復讐ため狂気を装い目的を果す内に、自身も周囲も狂気と憎しみに呑まれていく物語。

本作の主人公ハムレット役は、血気盛んなメル・ギブソン。
私が抱くハムレットのイメージは陰鬱で神経質な優男だったのだけど、だいぶ男臭くて、気が触れたように叫ぶシーンは猛々しい🦁
従来の「青白い貴公子」というイメージをメル・ギブソンがどうやら一新したらしい。

とにかくシェイクスピア作品はセリフが多いけど、今作は特にハムレットの独白が多い💬
楽しみにしていた「生きるべきか、死ぬべきか」が意外とアッサリしていて、見逃すレベル😳

大学の授業で昔観たので、一応再鑑賞だけどヘレナ・ボナム・カーターがオフィーリアだったという記憶しかない🤔
思えばこれがヘレナを知るきっかけになった作品だわ✨
今や魔女キャラが定着してるけど、あどけなさと透明感溢れる姿は可憐そのもの💖

夫の死後まもなくその弟にすぐ鞍替えするハムレットの母親役は、グレン・クローズ。
この方観ると毎回思うけど、内面から滲み出る気迫というか、とにかく怖い😨
ハムレットと言い争うシーンは母子なのに、なんか行き過ぎてる感じがして、これまた怖い😱
何この演出…😨

劇中劇の演出って、舞台で見るのは結構好きなんだけど、映画だとなんか違和感あるというか、滑稽に見えてしまう🤔
叔父の反応も、「え!?そんなに分かりやすく取り乱す!?」っていうくらい不自然😂
これは謀略を暴くために仕掛けた芝居だから、滑稽で正解なのか。

最高潮まで高まった憎しみがぶつかり合うラストの血なまぐさシーンは、確かに四大悲劇に相応しい。
ここでもグレン・クローズ・ママの鬼気迫る演技!
メル・ギブソンもかなり迫真の表情だったなぁ。

何気に劇伴がエンニオ・モリコーネ🎶
荘厳な感じが素晴らしかった✨✨
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