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父と娘の歌のseapony3000のレビュー・感想・評価

父と娘の歌(1965年製作の映画)
5.0
神山繁に厳しく言われ、ひとりで歩く…あの体育館みたいなあそこどこ?ひとり佇んで母親との思い出がめぐってくる。体育館の掃除をする母の奈良岡朋子の弾く流麗なピアノ。ピアニストを改めて目指そうと腹を決めて、なりふり構わずに猛進していく小百合。そこからまたぶつかる壁の厚さ、頑固な父ウノジューとのすれ違いを経て、経ての。オーケストラのリハから本番のフル演奏、ピアノを弾く小百合をみつめながら、これまでの過程がじわじわと思い出される。ここでの派手な演出はなくただコンサートが終わる。冒頭から細かく変化していく小百合の心理や表情が浮かんできて堪らなくなる。すんなりフィルに入れちゃう浜田光夫、ドサ周りのベーシスト山内賢の優しいアシストにも泣けてしかたない。
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