このレビューはネタバレを含みます
やってないんだ、といったときの加瀬亮さんの表情が印象的だった。
赤い服のおじさんの、ねっとりとした演技が、味が出ていてよかった。
裁判の雰囲気が、細かく描かれていた。
傍聴席を知り合いでいっぱいにして、裁判官を本気にさせないと。
裁判で、警察の態度、とても怒りがこみ上げた。
被害者感情。
自分が捕まえた男が犯人に間違いないと思ってるから都合のいいように聞こえたか、女性だからかばってくれるに違いないと思って聞き間違えたか。。。
裁判官の能力は、処理件数ではかられる。だから、なるべく早く終わらそうとする。
検察官の証言を聞いて、有罪だと思わなかったら無罪。
最大の使命は、無実の人を罰してはならない。
裁判官がかわるなんてことあるんだ。
無力感とやるせなさ。
無罪を出すというとは、警察と検察を否定すること。国家権力に盾をつくこと。無罪を出すには勇気と能力が必要。
真面目さが演技にでていた。
小日向さんが笑顔で攻め立てるところが怖かった。
色んな心理が交差してる映画だった。裁判官、被告、被害者、、、。みんな人間だからなぁ、、。嘘もつくし、嘘のことを本当だと思い込んでしまうこともある。自分が本当はどうだったか、何を考えていたかわからなくなってしまったり。
裁判は、真実を明らかにする場所ではない。裁判は、被告人が有罪か無罪かを、集められた証拠でとりあえず判断するだけだ。
裁判の現状を知った。
悔しい。