それでもボクはやってないの作品情報・感想・評価・動画配信

「それでもボクはやってない」に投稿された感想・評価

mmm

mmmの感想・評価

5.0
10年以上ぶりに観た。観た時も嫌な気分になったけど、今回もやっぱり、変だよ!おかいしいよ!、、、という気分になった。ただ、話の展開に飽きさせるシーンがなくて、集中して観れる。加瀬さんがカッコいいのも救い。
定職をもたないフリーターで先輩から紹介された会社への就職面接に向かうためにラッシュで混雑する電車に乗り込んだ金子徹平が、目の前に乗車していた女子中学生からの痴漢の嫌疑で逮捕され自白を求められるも一貫して無実を主張し、有罪率99.9%と言われる刑事裁判へ弁護士や協力者と共に臨む様を描いた周防正行監督作品です。

それまでの老若男女に受け入れられる上品な大衆娯楽映画路線から一変しての社会派作品となった周防監督映画で、地裁の有罪判決から一転して高裁では無罪となった痴漢事件・西武新宿線第1事件を始め様々な冤罪事件の実例から日本の刑事事件における様々な問題点を描き出します。

自白中心主義にも関わらず不透明な警察の取り調べ、長すぎる勾留期間、起訴による有罪率99%超の実態(逮捕からの有罪率は6~7割)といった司法の実態を突きつけて否応なしに問題意識を呼び起こす展開を、多くの人の関心を集める裾野の広い題材を用いて語っていて、犯罪に感じる卑劣さとは裏腹の神のみぞ知る真実を他人が推測で裁くことの無謀とやるせなさを突きつける一級の社会派映画です。
masha

mashaの感想・評価

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2021/32

そのうち観ようと思っててスッカリ忘れてた本作。
どうも邦画は後回しにしてしまいがちな、あたす。

かーっっっ!!ムカつくー!!
なんなん⁉️マジで❓
こんな事あって良いのですか?
問題提起ですよね…

日本の司法制度ってホンマにこんなもんなんでしょうね。

そもそもなんやけど、痴漢なんてやるヤツがおるからあかんのとちゃうんか⁉️
電車の中で嫌がる女の子のおケツお触りして、なにがおもしろいねん‼️
そりゃ女性車両もできるわ‼️

でも善良な男性にとっても困った話です。
やってもない罪に問われるなんて…
満員電車に乗るのは、男性にとってもリスキーなんですね。

いっその事、男性車両と女性車両分けたら痴漢なくならないかな…
なんて思ってみたり。
ラッシュアワーに電車乗る事のない人間の戯言ですよね、はい。

毎日毎日、あんな風に電車に揺られて仕事や学校に行く人、尊敬します🥺
みなさん、頑張ってください‼️
たき

たきの感想・評価

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高校生のときこれ観てから満員電車乗るときはマジで注意するようになった
法曹界にいる知人がこう言った。

「法曹関係の人間が皆、かなり真実に近い話と言っている」。

正直、ゾッとした。ある意味ホラー映画以上の恐怖に、心底震え上がってしまった。「冤罪」という、その理不尽な事象は確かに怖い。けど、世に絶対が存在しないとすれば、冤罪もあれば、逆に無罪とされた真犯人もいて、それは安易に想像できる話だから怖いけど、怖くない。
僕がこの映画で何よりも怖いと思ったのは、その「冤罪の先」である。平々凡々とした日常が、突然なすすべなく削られ、法の下に囚われ、そして我々の全く想像のつかない状況下でそのまま生活の全て、或いは人生の全てを失うことにある。

女性は勿論、特に男性には是非この映画を見て欲しい。
傑作。痴漢冤罪の恐ろしさ。ゾッとしたわ。男なら見ておくべき。
高3の社会系の授業のときに一度観たことがあるけれど、再度観た。
当時は「冤罪」の存在、無茶苦茶な取り調べ、理不尽な裁判官、自分だったらどうするかなどを表面的に考えていたと思う。それに加瀬亮とか役所広司とかの名演技を全然見ていなかった。(そもそも自主制作の地味なドキュメンタリー映画だと思っていました)

高校生ながらに、この作品を通して真実は正義とは違うところにあるということをなんとなく感じていたが、もう一度観てみた。
当時と変わらなかったところは2つあり、一つは私も被告側ならばあの状況では認めないし、(家族への不利益を無視できるなら)控訴すると思うということ。
もう一つは、被害者だった場合私は声を上げないだろうということ。電車で通学・通勤を15年くらい続けていて満員電車で嫌な思いをしたことがないわけではないけれど、故意かどうかというのは客観的にはわからないからだ。それはやっぱり高3の私も今の私も、同じことを考えている。
当時の先生は特に何を言うでもなかったし、私の感じたことは正でも誤でもなく「それはそれ」なのだが。

そして、今回観て改めて残ったことは「自分が自分は無実だと知っていても、裁判で無罪になるというわけではない」。15歳の被害者も、大人になって真実はこの世のどこにもないことを知るときが来たら声を上げたことを後悔するだろう。取り調べしたの警察はさておき、裁判官の心情…。そうか、この作品では登場人物の誰ひとり幸せになっていないんだなあ。

やはり厳しかった母校の教えは理にかなう。
「自分の身はできるだけ自分で守れ」
制服スカートを短くするということは、隙を与えているともいえる。
無意識でも、社会というフィールドに誤解の因子を蒔いた時点ですでに負けているのだと。
th1982

th1982の感想・評価

4.0
普通に裁判劇として面白い
結末はなんとなく知っちゃってた気がしたけどそれでも面白い
裁判官チェンジなんてあるのか、嫌だな
加瀬亮の自然な演技がめちゃよい
⭕️初見

2007年度キネマ旬報ベストテン1位獲得、第六十二回毎日映画コンクール日本映画大賞受賞作品ということで鑑賞。

周防正行監督作品ということで、独特の着眼を基軸とした展開かと思っていましたが、今作は”裁判モノ“という映画の題材に取り上げられやすい内容でした。
しかし、満員電車の痴漢というというところの着眼はやはり良く、丁寧に描かれている点においては、流石の一言です。

シンプルに面白い映画でした。

◼️重点に置かれているのはメッセージ性。

今作は、どう考えてもメッセージ性重視で、主観としては冤罪ということを漏洩しておきながら、裁判のシステムや検察官、弁護士のあるべき姿を描いています。
無実の罪で人生を狂わされる主人公もそうですが、その家族や友人、密かに見え隠れする被害者側の心境、裁判官、弁護士の思いも細かく描かれているので、伝わってくるものが多いです。キャラクター設定も非常に良い。

”やっていない“からどうと言うことではない。
これって実は凄いメッセージ性ですよね。

重たく感じるのは、内容がやけにリアルでシビアだからなのだなぁと感じました。

◼️視点の切り替わりと感情の描写が凄い。

主に主人公を起点としてる面で、警察署内での暮らしや、警察や検察官からの取り調べのされ方、それらでの扱われ方や弁護士からの扱われ方による序盤の滑り出しは、この作品の土台になる異様な重みが良く描かれていて、“裁判モノ”ということもあり伏線にもなっているので、後半にいくにつれて、良くできている映画だなぁと感じます。

それを軸に、主人公を取り巻く人々に視点が移っていきますが、豪華俳優陣の演技も兼ね合って見事に伝わってきます。

シーンのロケーション自体は多くないので、情景描写は警察署から出た時の雨が印象的なくらいですが、全体的に薄い色味で統一されているということもあって、感情が大きく動く時の表情や声の張りには、その静かな空気を切り裂くような気迫を感じられて、引き込まれました。

個人的にはこの点が凄く良く感じました。

◼️総括

てか、シンプルに映画として内容が面白いし脚本も素晴らしいので、普通におすすめの一本。

《好きなシーン》

シーンというより、やっぱ役所広司の演技が良くて良くて、てか今作に関しては役柄がシンプルにズルいやつだったのだけど、セリフが一貫して強く、核心をついているという風に感じられて観ていて気持ちよかったです。
辛い、、、ただその一言に尽きるなぁ。
これが、現実なんだ、。
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