上海十月

女は二度生まれるの上海十月のレビュー・感想・評価

女は二度生まれる(1961年製作の映画)
3.8
クレジットタイトルに川島雄三(東宝)書いてあることから東宝が大映に貸し出したことがよくわかる。若尾文子を女にしてみせると川島雄三が言ったらしい。確かに不見転芸者は、様々な男遍歴して女の力を見せつける。女の力を見せられると男は弱い。なにせ若尾文子なのだから。その辺手練手管のシーンは、コミカルな感じで川島雄三の真骨頂だ。フランキー堺との恋愛駆け引きは、コミカルだけど切ない。ラストの駅舎に佇む若尾文子の姿に本当に真っ当な人生を送るのか、どうなるかは、提示してない気がする。その辺が川島雄三風で東宝でも作っていた芸者とその周辺話とも違う大映カラー。東宝作品より女の性に迫っている作品だった。
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