このレビューはネタバレを含みます
途中までどうなんだ、、?と観ていたけど、後半30分の異様な面白さが凄かった。
そしてなんだかんだ観終わったあと面白かったと感じた。
1番好きなシーンはそら勿論、キリスト教のファッションショーではあるんだけど、同じくらい娼館のシーンも好きだ。
少年期では
学校、映画観、下品な股の緩い女、下宿ホテル、イタリアン料理屋
青年期では
高速道路とそこでクレーン車を用いた映画撮影、牛の横転事故、全体的に質の低い見世物小屋、空襲と防空壕、地下鉄の工事での古代ローマの壁画が外気に触れて消えてしまうシーン
現代ではヒッピーな若者、娼館、キリスト教教会でのファッションショー、夜中の大量のバイク爆走
かつてあったローマが消えていってしまう物悲しさを風刺して描いている
特に壁画のシーンや教会のファッションショーが顕著だった。
外気(新しいローマの空気感)に触れ、古代ローマの芸術が消えていってしまうことや、
カトリックの伝統的な司祭や枢機卿の服装がプロテスタント的な新しい宗教観によって打ち壊されることをファッションショーで表現している。