Koshii

ヘルボーイのKoshiiのレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2004年製作の映画)
3.6
《〇〇こそが、人格を形成するのだ》

初めてのギレルモ・デル・トロ監督作品。

クリーチャーの造形が変にリアルで、生々しい。表皮の質から骨格まで、細部へのこだわりを感じる。

異形のヒーローだからこそ、そのこだわりは魅力的に光り、人類ではない何か、という違和を孕みながらも、強烈に惹かれるのだ。

魔界より迷い込んでしまった真っ赤な悪魔の赤ん坊。「ヘルボーイ」と名づけられた彼は、人類とともに超常現象に立ち向かう。


ヘルボーイは短気で感情表現が苦手であるが、それは「人間の心を理解したい」という願望の裏返しでもある。見た目のゴツさからは、想像できない繊細な部分が、ヒーローとしての魅力になっている。
そんな彼は、人類を守るため、仲間とともに奮闘し、同時に人間の心を知ろうとする。

まるで『美女と野獣』のような、美しい葛藤を描いていたからか、本作もどこかディズニー映画のような心地の良さを感じた。
Koshii

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