エクソシスト3のまさおのレビュー・感想・評価

エクソシスト第3作目。

本作はサイコサスペンスの側面が強く、前作同様一作目と趣きが異なるホラー映画のだが、シリーズにしっかりと「恐怖」を取り戻していた。

行間を読ませて恐怖を増幅させるような編集や撮影が見事で、静的な画の中で「邪悪に蝕まれた空間」の表現に成功している。そのトンマナを基調にしているからこそ、要所に差し込まれる直接的な霊障（天井おばあちゃん、ハサミ）が際立ち、とんでもなく怖い。

神は悪も生み出しているという台詞もあり、事件は解決しても後味の悪い着地を見せている。