ShinMakita

4匹の蝿のShinMakitaのレビュー・感想・評価

4匹の蝿(1971年製作の映画)
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☆俺基準スコア:2.2
☆Filmarks基準スコア:3.5




人気バンドのドラマー、ロベルト・トバイアスは、1週間前から黒眼鏡の男に尾行されており、イラついていた。最終的に黒眼鏡を取っ捕まえて何故尾けるのか詰問したロベルトだが、男がナイフを持ち出したせいで揉み合いとなり、相手を刺してしまった。慌てて逃げた彼だが、翌日から何者かに脅迫を受けるようになる。刺殺現場を隠し撮りした写真、黒眼鏡男の身分証などが次々に送られてくるようになったのだ。ついには脅迫者はロベルトの家に侵入し、妻ニーナの枕元に黒眼鏡のハンカチまで置いていった。だがカネを要求する手紙も電話もなく、目的は不明だ。警察にも行けず怖くなったロベルトは、問題解決屋の〈神〉ことディオメーデ、私立探偵アロージオを雇うのだが…




「4匹の蝿」



アルジェントの初期3部作の一つであるサイコスリラー。アルジェントにしては〈ジミコワ〉と言うべきか、流血もゴア描写もおとなしくソフトなんだけど、その分キャラの個性とユーモアが楽しめて退屈しません。網膜の残像で犯人の手がかりを得る…というフィクションだけは説得力が無いんだが、この残像が4匹の蝿で、タイトルになっちゃっている以上受け入れざるを得ません。蝿が4匹って一体何だよ!という疑問が氷解する終盤は爽快。サウジの夢とラストがリンクするのも気持ちが良い。オススメ。
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