このレビューはネタバレを含みます
愛の定義は人それぞれだけど、何かに思いを馳せる気持ちはすべて愛なんだと個人的に思う。
オムニバス形式の作品で特にサムとマークのエピソードが心に残った。
届くことのない高嶺の花相手の恋にもかかわらず、決してあきらめないサム。そんな彼に継父ダニエルが言った言葉、「当たって砕けろ」。この言葉はありとあらゆる片想いに有効な掟だと思う。何はともあれ意中の女の子を落としたかったら行動ファーストでなくては。
マークのフリップを使った告白も心にジーンときた。
自分の好きな人が友人と結婚してしまった。友人の幸せを願って自分の心に蓋をしていた彼はすごく優しい心の持ち主なんだなと感じた。伝えたいことを言い終えた彼は「Enough」とつぶやく。もう一生叶うことのない恋だけれど彼は不思議と満足そうだった。
好きな人を想って頑張った恋は成就しなくても、後悔は残らず達成感が残る。サムとマークからは大切なことを学んだ。