このレビューはネタバレを含みます
久しぶりの『テルマ&ルイーズ』
やっぱり最高オブ最高です
男性優位社会への強烈なNOを眦を吊り上げず
朗らかに笑い高らかに唄いながら主張する
現代を生きる女性たちへの応援賛歌
中盤以降のテルマの変貌が快感に近い
『ごめんねお巡りさん』辺りからゾクゾクする
トラックドライバーへの“お仕置き“あたりは
劇場なら拍手したいくらい痛快である
性加害に遭う女性たちは常に批判に晒され
『隙があった』『もっと注意すべきだった』と
自己責任を負わされがちなのは現代ですら同じだ
社会や法律が加害男性を庇うなら
制裁はこの手で下すと言わんばかりの強さ
多くの作品でオマージュされた有名なラストまで
無駄なカットが一瞬足りとも存在しない疾走感
鑑賞後の爽快さはなかなか味わえない
蛇足→ハーヴェイ・カルテルは『ピアノレッスン』といい、女性の自立に尽力しがち俳優である笑