あるぱか

きみに読む物語のあるぱかのネタバレレビュー・内容・結末

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ひねくれた小細工などない、ひたすらに愛の深さを描いた映画だった。
純愛とは違うがこれも美しい愛の形だと思う。

なんてったってノアが魅力的だった。
誰もいない夜の交差点でのダンス、辺り一面白鳥で賑わう湖でのボート、2人で昔思い描いた家と、ロマンチックにもほどがある。時にワイルドで強引な所も良い。

また、ノアが書いた365通の手紙
「最高な愛は魂を目覚めさせ、人を成長させる。心に火をつけ、精神に平安を与える。きみがそれをくれた。僕もあげたかった。」
このセリフ、凄い心に沁みるな〜…

ライアン・ゴズリングはドライヴで知ってはいたものの圧倒的に口数が少なく、感情をあまり表に出さないキャラ設定であったので、今作品をみて彼の演技力の高さを改めて感じた。ノアがアリーに出会ってからその一生を終えるまで彼の目に映っているのはアリー1人。ひょんなことからアリーを街で見かけてから、眠っていた心の中のアリーへの愛という炎が燃え広がる。この頃と、アリーが帰って来てお互いの愛を確かめ合う頃、この辺が彼のピークであり物語のピークであった。

また、この辺りから結末を予測し出したのだが、フタを開けてみると良い意味で予想の斜め上だった。永遠の愛などない、と作中でも度々言っていたが、このエンディングは2人の愛は永遠だと言っているかのようだ。こんな風に死ねるなら、死をも恐れることはない。
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