ぱんぷきん

きみに読む物語のぱんぷきんのネタバレレビュー・内容・結末

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

お金持ちと貧窮の恋愛。
ありきたりな設定だけど、泣けた。
母親も同じような恋愛をしてきたからこそ、後半に見せた優しさ。
365日届いたノアからの手紙を捨てずに取って置き、娘に渡したときの一言。
「正しい選択をしてね」
自分もそうしたかったけど出来なかった後悔を、娘に託したように感じた。
大々的な婚約を破談になった婚約者の気持ちと、ノアを選んでからの生活が気になる部分でもあるが、そこはオブラートに包んである。
認知症を患ったアリーを渾身的に愛し、物語を読み、時に戻る記憶によって、一緒にいる意味を見いだしている。
もっとも、認知症を患った女性がアリーの母親そっくりだったから、すぐにこれがアリーだということに気付いていたけど。

10代からここまで一心に愛を貫く恋愛なんて実際にはあるんだろうか、そんな恋愛が出来たらどんなに幸せなのだろうか、逆に結婚したあとにそんな人に出会ったら、、など、いろいろ考えてしまった。

最後の終わり方は現実的にはちょっと無理あるかなーと思いつつ、純愛した二人には相応しいのかなとむしろ納得。