きみに読む物語のさき姐のレビュー・感想・評価

わたしの好みで言えば、妻がまた記憶をなくしてしまった瞬間でぷつんと終わらせたら好きだったんだけどな、てところです。
そこで話を切ってしまえば
それでも彼はきみに物語を読み続けるんだろう、
notebookを懲りずに開き続けるんだろう、
そういう余韻が生まれませんか?
ありえない完璧な結末より、ありえる残酷な途中経過の方が、美しいと思いませんか。深みが出ると思いませんか。
わたしが脚本家ならそうする。