寂々兵

独立愚連隊西への寂々兵のレビュー・感想・評価

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)
3.8
北支戦線において、愚連隊集団が軍旗を取り戻すべく戦場を練り歩く話。一等兵が参謀に化けたり、戦場で生き別れた女を探す衛兵が仲間に加わったりと、要所要所のドラマが小気味良い。元ハンマー投げの選手で八路軍の親玉で人情味溢れる中国人役のフランキー堺なんて意味不明すぎて最高でしかない。戦争というセンシティブな題材をコメディタッチに仕立ててしまおうなんて不謹慎な監督ほど戦争への怒りや反戦意識が強く、それゆえにエモーショナルな傑作が生まれるという好例。
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