春21号

インナースペースの春21号のレビュー・感想・評価

インナースペース(1987年製作の映画)
3.6
要リメイク案件ここにあり!

80年代スピルバーグ×ジョーダンテ×ワーナー・ブラザースの黄金布陣で送るSFの名作のリメイク

楽しかった!そりゃ楽しいですよこの布陣なんだから楽しくないわけがない
相変わらずはちゃめちゃでSF映画としての品格全く無視のお馬鹿コメディです。
でもそうは言ったって美術やVFXは素晴らしくて流石なんですけどね

とにかく前半の展開が素晴らしい
これ言っちゃえば違う環境にいる主人公が2人いるっていう構成で後々その2人が…
なので君の名はとか転校生とかの入れ替わりものに近いと思うのですがそれらの作品の欠点を払拭することに成功している。
その欠点というのがとにかく主人公2人を交互に見せていくからかったるくなる!って事で本作はそこに自覚的で観客に対する説明は中盤まですっ飛ばしてとにかく展開を詰めていく
テンポ!とにかくテンポ!
最初説明がないからあらすじ読んでないと何が起こってるかわからない人出てくるとおもいます笑

もうね彼が彼の中に入ってからはとにかく映画的に素晴らしいことの連続でいつまでも観てられる感じなんだけどカーボーイを追い始めるあたりからドンドンおかしくなっていく
そうやっぱり無理が出てくるんですよこの映画…ほんと残念なんですが…
とにかくえ?なんでそうなんの!が連続していくので観ていてストレスというか…
めちゃくちゃいい題材だしストーリーラインも悪くないのに展開の爪が甘くて許容できないツッコミどころが…

これちゃんと各シークエンスの展開を練り直してもっと面白くできると思うんですよ
このめちゃくちゃ話を動かすのが難しい設定に対して果敢に挑んでいるのはわかるんだけどもう一歩及んでない感じがするんですよね
最後のこれぞジョーダンテのこれでいいのか?まぁええか!なカラッとした展開とか好きなところもあんですけどね
春21号

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