かつて「トリビアの泉」で紹介された伝説の映画。上映時間約７０分間ずっと画面が青。ひたすら青。これまでの人生でこんなにも青を見つめ続けたことはありません笑。ただしこの映画、セリフも何もなく青い画面と音楽だけなのかと思ったらちゃんと監督の独白やらナレーションやらが途中から出てくる。中盤あたりの「俺はゲイではない/彼はガイではない」ミュージカル？はとても面白かった。だんだんと目が見えなくなっていく恐怖。エイズだった友人たちが次々と死んでいき、自分の身体が徐々に同じ病に侵され死へと近づいていく瞬間に怯えた人間が最後に残した遺言。これをどう受け止めればいいのか今も分かっていない。ただ、明日朝目が起きた時もちゃんと僕の目は世界を映してくれていてほしいとそれだけを願い今日も眠りに落ちる。
