ケロケロみん

ホーリー・マウンテンのケロケロみんのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
5.0
「全身全霊で 通過儀礼的な 聖なる映画を作ろうとしていた 映画で人類を変えようとした 自分の映画が観客への啓示となると思っていた」

ホドロフスキー監督映画の象徴、寓意、非常識な行動などは全て目に見えない精神的な他の言葉に置き換えればシンプルになり、わかりやすくなると思います。そこを理解すれば「何でうんこ燃やすと金になるのーワケワカンナイ!」が「排泄物と金は精神分析においては同じ」という意味だとわ…わかりっこありませんでした。

カエルとカメレオンサーカスのあたりで敢え無く降参!コメンタリーに説明をお任せです。
おかげで何も悩むことなくすんなりと映画の内容がわかりました。最初にこの作品をみた批評家の方たちは、どうやって理解して行ったのでしょうか?

キリストが目覚め師の元に行くまで、9人の使徒の紹介、師と使徒でホーリーマウンテンに登るまでと3部に分かれたこの映画、1部はシュールレアリズム、2部は現代抽象画、3部だけ変わってドキュメンタリー。(キチンと山登り用の服を着て登ってる)それぞれの映像の美しさがあります。

9人の使徒の1人、天王星のバーグの家にやかんがあります。中身はミルクですが。