りょうた

ホーリー・マウンテンのりょうたのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
4.2
ホドロフスキー2作目

キリストを彷彿させる人物が主人公が、オレンジの塔から垂らされた金の釣り針に乗り、白い服を着た男に出会う。彼はそこの宗教に入信する。主人公の他に、フォン、イスラ、クレン、セル、バーグ、アクソン、ルート、そして男の側近の九人は不死を手に入れるため、ロータス島にあるとされる聖なる山に住む9人の賢者から不死の術を授かろうとする。

『エンドレス・ポエトリー』同様、彩度の強い色が多く、刺激的で芸術的な印象を受けた。
ずっと観ていられるような不思議な中毒性がある。

ラストシーン近くで主人公の後を追っていた女性と契りを交わし、猿と三人で師匠の塔を継ぐように言われる。冒頭の黒服の男は主人公なのだろう。

そして、ラストシーンでは、メタ的な展開に。「さらば、聖なる山。現実に生活があるのだ」と師が言って映画が終わる。
ここで扱ったものは虚構だから現実の宗教とは関係ありませんということか。現実に目を向けろということか。

タロットがモチーフの1つになっているみたいです。

発想でガツガツと進めてゆくのが癖になる。
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