キミシマユウキ

ホーリー・マウンテンのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
-
錬金術師は9人の弟子と共に不老不死の秘法を知る賢者達から秘法を奪う為に、修行の末賢者達が住む聖なる山に至るが…。

『エル・トポ』のカルト職人
!!アレハンドロ・ホドルフスキー!!
監督によるカルト映画。
TSUTAYAプレミアム無料期間中に動画配信にないカルト映画を鑑賞。


うんこを金に変えちゃうよ


あぁ、『エル・トポ』の時もそうだったけどこの監督はとことん頭がおかしいですね。
エロ・グロ・差別・奇形・宗教・倫理などなどを全て混ぜ込んでグツグツ煮込んだ上で、それを芸術に昇華させてしまうとんでもない才能を持った人です。とにかく全てのシーンでの映像的な力が凄い。
今作も結局何を伝えたかったのかはなんとなくわかったものの、1シーンごとの意味ありげな場面を全て解説できる人は監督以外いないんじゃないだろうか?
おそらく”信仰”と”解脱”がテーマです。

キャストはもちろん知りません。
大事な錬金術師の役は監督本人がこなしているのだが、これにはとある仕掛けが隠されているのでお楽しみ。
あとのキャストはしばらく俗世間から離れて生活させた上でマジックマッシュルームをキメて撮影をしていたそうです(笑)

今作を簡単にまとめると
「結局映画だよ」
てことなのかな?
とりあえずこの監督の作品に点数はつけません(笑)

カルト映画好き、ホドルフスキー監督のファン、そしてうんこを金に変えたい人にはオススメの作品。