半兵衛

さよならジュピターの半兵衛のレビュー・感想・評価

さよならジュピター(1984年製作の映画)
2.0
出てくる情報は面白そうなものばかりなのだし特撮は結構頑張っているのに、語り口が緩慢すぎて味わいを殺してしまっている残念な出来映えの作品になっている。

リズムが悪いこともなのだが、それ以上に監督の演出が堅実かつ平凡すぎて見映えがしないことも問題かも。例えばキューブリックやジョージ・ルーカスは巧みな演出術は勿論のこと観客を釘付けにさせる刺激を使って飽きさせなかったのに、本作では特撮やら原作のみならず製作まで担当した小松左京やら色々なところに気を遣って演出の交通整理やインパクトを与えるハッタリが出来ずに終わってしまった印象が。

結局見終わったあと記憶に残っているのは、他の人たちと同じように「無重力でのエッチ」だけだったりする。

翌年『台風クラブ』で演技開眼するとは思えない三浦友和の冴えない演技も見物、そしてあの天才少年マーク・パンサーだったのかよ。
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