さよならジュピターの作品情報・感想・評価・動画配信

「さよならジュピター」に投稿された感想・評価

 1983年小松左京総監督。封切り当時学生だったが悪評紛々で結局パスしてしまった。ご多聞に漏れずシン・エヴァの「ボイジャー」で思い出し、DVDで鑑賞。
 作品の評価は定まっていると思う。プロジェクトの壮大さの割には出来はがっかり。それに異存はないが今見ると、当時としては出来のいい点も多いのに、がっかり部分がひどすぎて全体の評価を著しく下げている印象。
 日本で最初にCG撮影を全面に出し、精密な模型宇宙船を利用した特撮は今見ても決して古びてない。また、外国人俳優が多数参加しているが、日英のセリフはそれなりにこなれていて抵抗は少ない。同じ小松の角川大作「復活の日」に比べて進歩していると思う。
 その一方でストーリーが無駄が多すぎ、映画としてのレベルを大きく下げている。ジュピター教団の背景も、本田とマリアの恋愛も掘り下げがないので面白くない。スターウォーズの戦闘シーンや2001年宇宙の旅の無重力シーンをやるための設定に見えてしまうし、完全な劣化バージョン。ジョーズ?の襲撃とイルカのジュピターの部分の安っぽさはひどい。クライマックスとつなげるためだろうが印象が特に悪い。
 詳しい事情は知らないが、製作上の様々な思惑の結果だろうことは想像できる。この時期東宝の経営も苦しんでいた。純粋SFの興業成績への不安があったのだろう。全体として本作は「妖星ゴラス」のストーリーと似ているが、妖星でも南極に怪獣を登場させたのは田中プロデューサーの強い意向だったらしい。本作でも色々な意向を整理しきれずに終わったことは間違いない。
 それでも昭和バブル前の日本のSF界、映画界の総力を込めたチャンレンジだったことは確か。日本のSF映画史を語る上では必ず踏まえねばならない作品だろう。
sithmaro

sithmaroの感想・評価

2.0
『シン・エヴァ』で松任谷由実の「VOYAGER〜日付のない墓標」が使われたことでこの曲を主題歌として使用していたこの『さよならジュピター』という作品が注目されるようになったのはなかなかに面白い話だと思う。

それはいいとして…

この映画、原作、脚本、総監督が小松左京。
メカニックデザインはスタジオぬえ。
音楽がハネケンこと羽田健太郎。
特技監督は川北紘一。

当時、これらの名前を見て期待に胸を膨らませたこものだ。
結局劇場では鑑賞せず、大コケしたらしいと知りつつテレビ放送で観た記憶がある。
そしてかなりハードルが下がった状態で鑑賞したわけだが、そのガッカリ感は酷かった。

とにかくプロットを詰め込みすぎ。
尺に縛られない文字媒体ならばこれでも良かったのかもしれないが、2時間程度の映画に詰め込んでいい分量ではない。
火星の地上絵の謎だの、ヒッピーみたいな胡散臭い環境テロリストの暗躍だの、とにかく必要ない要素が盛られすぎ。
なんならこの映画の一番の売りかもしれない無重力セックスのシーンすら無駄だし、苦痛に感じる。

どうも総監督が観客に見せたいと思った映像、そして監督が見せようと思った映像、観客が観たいと思っていた映像、それら全てが乖離していたようにも思える。
DVD所有

太陽系存亡に関わる未曾有の危機を、人類の叡智をかけて木星を爆破!名実共に「さよならジュピター」して乗り切ろうとするって話☆

22世紀前半
地球人口は180億、太陽系宇宙空間の人口は5億に達していた
宇宙空間に住む人々は困難な環境のもとに新しい資源とエネルギーを開発し、太陽系を超える時代の準備をすすめていたーーー
(※オープニングテロップより抜粋)

2125年
宇宙開発真っ盛りの人類は、火星でナスカと同様の巨大地上絵の発見、木星の大気に潜む巨大物体ジュピター・ゴーストの発見など、様々な未知との遭遇を果たす中、木星太陽化計画〈JS計画〉を推進していた。それは、地球大統領府直属の太陽開発機構〈SSDO〉が推進しているプロジェクトのひとつで、木星以遠のエネルギー不足問題を解決するためのものである。

そんなことはさせまいと、環境テロリスト・ジュピター教団の妨害工作が発生、しかもそのメンバーの中にはJS計画主任・本田の元カノ・マリアの姿があった。
数年ぶりの再開を懐かしむ間もなく無重力ファック!えっ!?テロリストですよ?彼女は。

いろいろと問題を抱えたJS計画ですが、根幹を揺るがす事態が発生します。太陽系に向けて進行するブラックホールが発見されたのです。そこで対抗策として考えられたのが、木星ノヴァ化計画〈JN計画〉。木星を爆発させてブラックホールの進行方向を反らせようというものです。

当然、そんなことを認めるわけもないジュピター教団のテロ活動を誘発する事態となります。これを重く見た本田主任は、自ら地球のジュピター教団の本拠地にテロ活動の中止を直談判します。
「あんたの送り込んだテロリストによってオレの部下が死んだんだ!」と食って掛かる本田主任、「あっそ、でもわたしがそうと指示した訳じゃねぇし」と素っ気ない素振りだったジュピター教団の教祖・ピーターですが、溺愛する"イルカのジュピター"がサメ喰われて死んだときは失意のドン底に落ち、イルカに捧げる悲しみの歌を歌い上げるという、どこぞのメンタリスト(他人の生命よりペットの生命のほうが重いと考えている)のようなメンタリティに驚愕!
しかもその時ピーターの口から発した言葉が
「さよなら、ジュピター…」
えっ!?ここっ!?ここでタイトルと同じセリフ!?マジか!?イルカに対して言ったの!?さらに驚愕っ!!
勿論、木星爆破の際にもこの言葉は出るのですが、イルカの時の衝撃が強すぎてラストのは弱い、弱い。盛り上がりに欠けます。にしてもタイトルの「さよなら」には2つの意味があったとは…深いです。

とにかくいろんな意味で"攻めてる"設定と展開に、小学生当時のわたくしが本作の魅力に気付けるはずもなく、今の今まで顧(かえり)みることはありませんでした。
『シン・エヴァンゲリオン』にて本作のエンディングテーマが使用され、再び脚光を浴びる事となったので、今こそ広く鑑賞され、新たな評価議題として取り上げられる(イジられる)べき一本(^_^)☆



○キャスト○
本田英二(JS計画調査主任):三浦友和
マリア・ベースハード(ジュピター教団):ディアンヌ・ダンジェリー
ミリセント・ウィレム(宇宙通信工学主任):レイチェル・ヒューゲット
アニタ・ジューン・ポープ(ジュピター教団):小野みゆき
ピーター・トールトン(ジュピター教団):ポール・大河
ブーカー・ラファイエット(JS計画副主任):キム・バス
カルロス・アンヘレス(JS計画研究員):マーク・パンソナ
ホジャ・キン大尉(宇宙飛行士):ロン・アーウィン
エドワード・トーマス・ウェッブ(太陽系開発機構総裁):ウィリアム・タピア
井上竜太郎博士(天文学者):平田昭彦
ムハンマド・マンスール博士(彗星源探査本部):岡田眞澄
地球連邦大統領:森繁久彌
議員2(地球連邦議会):アンドリュー・ヒューズ
ツアーコンダクター:レナード・クラウス
邦画特有のわざとらしさもあるが、特撮に関してはこの時代にこの作り込みは凄すぎる。日本映画もここまでの映像を作ったことあったんだと衝撃だった。

2001年宇宙の旅ほぼそのままの映像が何箇所か出てくるが、宇宙船の動きやブラックホールから回避するという物語の設定は日本映画離れしている。

音楽が明るすぎるのと子役のわざとらしさは残念だった。
寝ろ君

寝ろ君の感想・評価

2.9
シン・エヴァの元ネタでもあるこちらの作品。
『ミカるんx』を読了したタイミングでやっと観ることができました。

日本の特撮技術の良さが出てるけど、全体的に演出不足、予算不足を感じてしまう…
時代的にまだアジア人軽視も根強かったろうし、白人たちへの演技指導もままならなかったのかなと、これは邪推に過ぎませんが…

岡田真澄の演技を初めて観たがカッコ良かったです。
ユーミンの「Voyager」も聴けたので満足。

わざわざネットでパンフレットも購入したので、制作背景を考えつつじっくり楽しみたいと思います。
マーク・パンサーが
子役で出てるとのことで
見てみた

『シン・エヴァンゲリオン』で
この映画の主題歌が使われていたこともあって、気になっておりました

駄作だとの前評判で
期待値も下げ
あらかじめあらすじを読んだ上で
見たためか
思っていたよりずっと
出来がよく面白かったです

三浦友和のラブシーンは最高ですね!
その後役者はほとんどやっていない
マーク・パンサーも思っていた以上に
お芝居がうまかったです
タツノ

タツノの感想・評価

2.4
シンエヴァの流れで鑑賞。
総製作費10億円でコレができちゃったのヤバいな…
褒められるポイントが特撮と音楽だけ。
話のテンポも悪くて、イマイチのれないまま「ボイジャー」が流れてEND。
TNT840

TNT840の感想・評価

1.5
某映画で主題歌を聴き、(使い方はともかく)曲自体は良かったんだと気がついた。いま再見すれば少しは評価が変わるかな?と思ったけどそんなことはなかった。

あまりに陳腐なジュピター教団と地球側の描写を全部取り除けば、話は繋がらなくても大分まともな映画になりそう。(他にも問題は山積みだけど)それぐらい酷い。あれを良しとする制作者のセンスがホントに不味い。ジョーズのパロディやってる場合か。

メカはかっこいいのになあ。
松任谷由実の「ボイジャー」が、37年の時を超えて「シン·エヴァンゲリオン」で甦るとは。
傷付いた友達さえ 置き去りに出来るソルジャー ···。
SWの日に。
実は観てなかったシリーズ。

宮武メカがかっこいい。
SF映画を作ろうとしてたのに、主人公が万能でどこでも行っちゃう。外国人キャスト多すぎの中、森繁久彌の存在感。なんとも不思議な映像となってしまってます。

それでもガジェットやミニチュアは愛せる。グッズ欲しいなぁ。
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