ケン・ローチの息子も監督になったのね。という感じで二世映画監督の出来を観てやろうと思って観たら、見事な映画で驚いた。児童移民なるものがイギリスにあり23年前まで子供が育てられない人の子供や孤児院から13万人もオーストラリアに送り出し、重労働に従事され性的虐待も行われると言う実話。それに敢然と立ち向かう女性の話だ。あまりに重たい話をオーストラリアの明るい日差しとイギリスの青を基調とした冷たい感じの対比で見事に描きます。「英国王のスピーチ」の製作陣の第二弾なのに日本では、全国公開でなく岩波ホールからの単館作品。この事実を掘り起こしていくあたりは、サスペンスになっており語り口は、親父譲りか?!