ShotaOkubo

沈黙のShotaOkuboのレビュー・感想・評価

沈黙(1962年製作の映画)
4.0
初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。しかし、この姉妹は全く言葉の通じない国にいる。この映画に現れる一つ目の沈黙である。この姉妹は共通の言語を持つが、お互いを憎しみ合っている。言葉はあるが、これもまた一種の沈黙である。神の御言葉(みことば)が聞こえない世界にあって、聴こえてくるのはバッハの旋律である。神の御言葉(みことば)の代わりに「音楽」に希望を見出す。その主体は、他でもない、幼き日のベルイマンである。
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