1作目はまだドラマとして見どころがあったように思えるが、これはあまりにもエリザベスの治世のダイジェストというか、まわりの出来事をなぞっているように思えた。メアリー・スチュアートの処刑の前の逡巡なんかに説得力持たせるためには、もう少し出来事を絞った方がよかったのでは。
その割に、ローリーとベスとの変則三角関係みたいなのが、やけに丁寧でこういう人間関係をやりたかったんだろうなと。ならば、メアリーはささっと済ませるべきでは。
ゴールデンエイジという副題にはおよそ似つかわしくないほど、周りは敵だらけ、策略だらけで、エリザベスは孤独な存在に映る。
スペイン王の黒、それを受けてのエリザベス1世の白というコントラストは見事。というか、後半にかけて衣装の神々しさがカンストしていく。
これが史実に近いのであれば、アルマダの海戦ってめちゃくちゃ赤壁の戦いみたいな戦法使ってたんだな。