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狼のtunicのレビュー・感想・評価

(1955年製作の映画)
5.0
保険外交員はつらいよ物語。会社の説明会の席で丼物をふるまわれても、偉い人が長々挨拶を続けるので食べたくても手をだせない様子とか、いちいち描写が世知辛い。一張羅のワンピースを着たきり雀状態で営業活動するうちに、どんどん日焼けして垢じみていく高杉早苗がすごい迫力だった。

映画自体は辛い話なんだけど、“狼”の五人に限らずちょっとした脇役まで名優オールスターズがずらり顔をだしているのが楽しい。乙羽信子の息子役、どっかで見覚えがあるなと思ったら、松山省二だった。こんな子どもの頃からめちゃんこ演技うまい~。

2019.8.16
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