「無産階級に声なし」といいつつ、乙羽信子の表情はうるさいくらい声だらけだけどな。みつくちがそんなに珍しいというのはお前ふざけてんのかい?という感じでこういう怒りを覚えるようなとっぽさこそが新藤らしさ…
>>続きを読む生活困窮者が生命保険会社の勧誘員としてがんばるも、事態は打開できず結局、強盗をすることになるシニカルコメディに寄せたノワールフィルム。
サソリとアリのモンタージュだった「ワイルドバンチ(1969)」…
昭和三十年の日本は、貧しかったのね。
九年後にオリンピックを開催するのだから、復興のスピードが早かった。
出演者は、皆さん好演でした。
狼と言うけれど羊のように大人しく小心な人々でした。
意外(失礼…
保険外交員はつらいよ物語。会社の説明会の席で丼物をふるまわれても、偉い人が長々挨拶を続けるので食べたくても手をだせない様子とか、いちいち描写が世知辛い。一張羅のワンピースを着たきり雀状態で営業活動す…
>>続きを読む近代フィルムセンター所蔵によるWOWOW放映。独立という文字がでて55年の日本の雰囲気を感じる。55年当時だと東京にも廃墟がありそこに狼なのか羊なのかわからないうらぶれた保険外交員見習いがやってくる…
>>続きを読む88点
保険外交員の5人が現金輸送車を襲うまでに至る経緯を観ていく作品。
「生命保険の勧誘は高収入のチャンスがある」
1955年、映画が制作された当時は不景気(深刻なデフレにより激しいリストラ…