やまと

ナイロビの蜂のやまとのレビュー・感想・評価

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)
3.3
幸福や生活に対する満足は個人の感覚論の範疇だとして、もしそれがより大きな枠組みに阻害され、搾取されているとしたら?そして、それに気付けないまま生きているとしたら?また、逆にそのことにもし気付いてしまったとしたら?
テッサの真っ直ぐに理想を追い求める姿が「革命家」と呼ばれるのは、誰もが与えられた環境の中で適応し生きている様から、逸脱しているように見えるからだろう。様々な利害関係が渦巻く世界で「正しさ」ばかりを主張し続けることは難しい。
だが少なくとも自分が正しいと思える事を恥じることなく実践できるようになるにはどうすればいいのかと、この映画は問う。

『正義が社会を救えないなら、愛しかないでしょう?』
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