maimai

ナイロビの蜂のmaimaiのレビュー・感想・評価

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)
4.3
非常に見応えがあり、秀作。
ブラッドダイアモンドでもそうだったが、先進国の豊かな暮らしの裏に、犠牲となる後進国があり、人々がいる。

かつてのHIVでもそうだし、
現在のCOVID-19だってしかり。
実際のところ人災だったかもしれないし、ワクチンや新薬の治験も知らぬところで淡々と行われていて、犠牲となる人や国があるのやもしれません。
そして、その死すら葬られる…

劇中のレイチェルワイズ。
美しく表情も自然で釘付けです。
真の正義のために闘い続けた妻の姿。
夫は彼女が関わってきたことの顛末を知るごとに、自分の生き様と無難にやり過ごしてきた日々に、気づかされます。

妻が亡くなった後
自らも妻が追っていたことを追うようになりますが、表情の変化がすばらしく、役者の凄さを見せつけられました。

人種、国、利権、保身、賄賂、金、策略、裏切り、など目も覆いたくなるような醜悪なものを見せつけられるとともに、尊い愛情というものも感じられる映画です。

邦題も秀逸。
観て損はない作品です。
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