mari

殺人の追憶のmariのレビュー・感想・評価

殺人の追憶(2003年製作の映画)
4.5
全身が震え上がるラストシーンと
極上のラストカットが脳裏に焼き付いて離れない。

怒りが頂点を超えたとき、
人が正しく人であることを保てない様に
ひどく感情移入してしまって、
悔しさと怒りで自然と握り拳になっていた手が震えていた。

犯人の異常性に同情なんてしないし
経緯や心情も心底どうでもいいから、
とにかく本人が一番苦痛な方法で
寂しく死に向かっていってほしいとすら思う。

そんな全ての感情を
あのラストカットで表現する巧妙さはまさに天才。
すごいものを観てしまった。
mari

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