ジャケ写の感じから、例のごとく緩く杜撰な韓国警察のわちゃわちゃモノかとずっと思っていて。
韓国三大未解決事件のひとつ、華城連続殺人事件がベースだと観てから知る。
韓国でDNA鑑定が出来なかった時代の話。
そういう背景も伺える。
結果、何も知らずに観て正解だった。
観た後この事件が気になり調べてしまったほど。
本当の結末を知ってから観ていたら、きっと楽しめてなかった。
ポン・ジュノ3作目にして、やっとわかってきた気がした。
見せられているもの全てにしっかり意味がある。
だから観終わってからの後味が凄い。
どんでん返しとはまた違う、それがポン・ジュノの緩急とバランスの技なのだろう。
笑える窪みをタイミング良く作ってあるのも好きなとこ。
個人的には3回ふき出した。
ソン・ガンホの飛び蹴りとか。
『別れる決心』のパク・ヘイルがちょうどいい頃合いで、ちょうどいいだけ出てくるとこも絶妙。